夏休み写真日記~アートな研修の巻~ [Photo Life]
今夏は研修に励みに励んだ。
「性教育」「教育相談」「ICT」「図書館&博物館」「美術館」など,
そのほとんどが国語科とは一見程遠いものばかりで(^_^;)
それでも学校で大した目的もなく,ちんたら居るよりはよっぽど勉強になった。
印象に残った(写真に残した)研修その①
「動くフォーラム」美術館コース。
基本は美術教員のための研修だけど,他教科でもOK。
高校からはすべて他教科の教員だった。
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実は,この研修に行くまでに紆余曲折があった。
さらぽん先生のお誘いだし,教員を対象に参加者を募集しているので,当然「出張扱い」になる
だろうと思っていたが,出張伺いの書類を出すと,弊社の紋切り型副社長がダメだししてきたの
です。
「マニュアル上これは出張にならないから有給休暇でも取って」。
出たよ・・・いつものパターン(--〆)
私は引き下がらなかった。
「教員対象のものですよ」
「他校の教員は出張扱いです」
「他校の校長に問い合わせてみてください」
副社長はとにかく「文部科学省が主催ではない(後援ばダメ)」を理由にNO。
アッタマきたので,主催者側に直接お尋ねしたところ,失笑しつつも
「分かりました,学校長あてに出張命令のお願いを送りますね」
と丁寧に対応してくださった。
後日,改めて伺いを出したところ格別引き返されもせず・・・という経緯があったのです。
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そんなこんなで8月某日,まずは青山の「トーキョー・ワンダーサイト」へ。
実に面白く,興味深い研修でした。
ここに勉強しに来ている国内外のアーティストたちの活動を見ながら,説明を受けたり,
体験してみたり。
これはアーティストの自室兼アトリエ。
自分の生々しい生活そのものをアートとしてとらえて,ここを舞台に自作の映像を披露する
という不思議な空間。
映像を見せながら,同時にいきなり男性がオペラを歌いだし,トイレやふろ場へ客らを誘う・・・
なんていう(笑)・・・どうやらテーマが「気まずさ」らいんですね(~_~;)
アーティストは自由だなぁ。
これも右側に写っている外国人アーティストさんの作業場↓
これがいいなら,松っつぁんの部屋も全然OKじゃんっっ・・・違う?!(爆)
もとい。
芸術って境目がないようである,あるようでないという,私のような下世話な人間には
理解しがたい,でも近寄りがたいわけではないという印象。
やはり感じ方や考え方そのものが自分とは異なる面白さを持っているんだろうなぁ。
フィリピンの学生さんのアートも斬新。
すべて廃材アート。
左はすべて「人間の頭髪」で作られているそうな。
美容院などでかき集めたんだって。
この誰もが考えつきそうで考えつかない,奇想天外さはもしかしたら定時制の生徒たちの心を
私以上に揺さぶってくれるかもしれない・・・と淡い期待。
映像作家の日本人アーティスト。
ストローは吹くと面白いんですよ,と言いながら自主製作のこだわりストローを一つずつ
くださった。勿体なくてまだ吹いてない(笑)
「トーキョー・ワンダーサイト」は割と学校のニーズに応える形でフレキシブルに
出前授業とかしてくれるらしい。単発はもちろん,半年~1年というスパンでもあるそうだ(驚)
午前中の見学終了。
午後は「東京現代美術館」へ移動。
少し早目に到着したので,ランチをと散策。
しかし,折しもお盆シーズン。
下町の商店街も開いているところがちらほら。
せっかく開いてても満席で断られ。
ちょっと勇気を出して地元の人しか入らないようなお寿司屋さんへ。
これがまたすごく庶民的なお寿司屋さん。ランチもデザートまで付いて950円とリーズナボー。
もちろん美味@ちらし寿司
カウンターで回らない,しかも安価で気軽に江戸前を楽しむことができて大満足。
閑散とした下町をぶらり・・ おやっ♫
いやん・・・
そして午後の部。
折しも現代美術館では例の「アリエッティ展」で親子連れがわんさか(@_@)
しかし,我々一行はそこは見せてもらえず,無料の常設展へ(笑)
でも十分面白い( ^)o(^ )
子ども向けだが,定時制の生徒たちにはいいかも。
自由,なのが合うかもしれないなぁ。
学校の近くにも博物館や美術館はあるけれど,あまり有効活用されていない。
なかなか教育機関と接点がないんだろうなぁ。
うまくリンクできるように美術科や芸術系の先生方のお力にかかっているのだろう。
学校行事としても使えるんじゃないだろうか。
東京の学校のいいところってそもそもこういうところのような気がするんだけど。
現実は地方の学校とさして変わらないのかしら。
定時制の生徒たちには,古典や伝統芸能は難しいけれど,「現代アート」ならいいと思った。
大人には理解しがたい世界がむしろ定時制の子どもたちにいい刺激を与えてくれそうな感じ。
でも,現状はというとウチみたいな規模の小さい定時制になると,芸術科目が削減されたり,
そもそも芸術の正規教諭はいない。
ここにも本当にそれが必要な人たちに行きわたっていない,という現実がある。
ちなみに,定時制の生徒たちは施設や道具を壊したりするから,音楽室や美術室の使用を
禁止されていたり,控えるようにというお達しが全日制から来たりもしている。
それもそーなんだよね。
丁寧に育ててもらっていないから,人やモノを丁寧に扱うことの意味がわからない子たちが
多いもので,普段も学校の施設設備を壊しまくってもいる子たちです。
単発でいいから,感じる体験型アートイベントができるいいなぁと思った次第です。
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