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名誉を守るということ。 [週松]

ずっと反故にしていた。
もうこのままなんだろうと思っていた。

入試の日。
職場のA氏にふと呼び止められる。

「あなたは病気なんだから飲み会なんて呼ばれないわよ」。
・・・ご心配なく。しかし,この人が言うと疾患じゃなくてビョーキってニュアンスになるな。

「あなたを脅した男が,卒業式来るかもよ。来るに決まってんじゃない。
上司も本人もバカなんだから」。
・・・決まってる?

「そんなに不安になるなら,◎業式なんか休んじゃえばいいのよ。
上司は分かってないのよー」。
・・・◎業式,「なんか」? 休め,だと?

そーきましたか。

また某週末。信頼できるB氏と同席した通勤バスにて。
「松さんが◎◎のことをこんなふうに云ってるってAさんが云ってたけど,やっぱりそうなの??」
・・・やっぱり? なんですの,ソレ。



これまでのさまざまなことを,できるだけ穏便に,いろいろ良きに計らんとしていた矢先だっただけに。
折りしも,平野啓一郎氏の「名誉を守る」という文章を読んだばかりだった。
またもや,彼に救われようとしている。
別の理由で学び始めた法学が皮肉にも役立つかもしれないなんて。



動き,だす。


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