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医は文なり。 [汗牛充棟]

栗原雅直-現在、大学のレポで探している本の著者。

センター試験に出題された加賀乙彦氏の本に紹介された、同じく精神科医です。

壁のない病室―ある精神科医の記録 (中公文庫)

壁のない病室―ある精神科医の記録 (中公文庫)

  • 作者: 栗原 雅直
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1995/02
  •              メディア: 文庫

 

愛称?-ガチョク先生
略歴を見る限り、ご高齢というか、この分野の大ヴェテランだが、現在もいくつかの診療所で
ご活躍とのこと。一度、診療がてらお会いしてみたいと思っている人物の一人でもある。
加賀氏の著書の中の、たった一つのエッセイでのみ知る限りだが、その短い説明の中でさえ
心惹かれるガチョク先生。
文学との結びつきもあり、大学時代に川端のゼミで一度彼の著書を読んでいるらしい(記憶薄^^;)

川端康成―精神医学者による作品分析 (中公文庫)

川端康成―精神医学者による作品分析 (中公文庫)

  • 作者: 栗原 雅直
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1986/05
  •              メディア: 文庫

 

自害した作家ってどうも抵抗があって、その抵抗感であまり熱心な学生でなかった松っつぁーん。
もっと時代背景や歴史を学んでいたら、もう少し違う見方や考え方ができたかもしれない。
そんな反省を含め、法律学の中にガチョク先生の著書を参考にしてみたいと思った次第。


昔、昔。
高校2年まで、ヂョシ・松っちゃんは理数系クラスだった。
生物と物理という風変わりな選択をしていて、将来は建築学科を目指していた。
すぐ挫折したけど(笑)
生物の先生がさらに風変わりで、怖くて、奇妙で・・・テストの平均点が常に赤点という試験ばかりの
この先生をいつもどこか遠巻きながら、尊敬していた。恋愛感情は、ホレ、原せんせいだから(爆)

本も読まないのに、文学部に文転したいという松っちゃん。
でも、やっぱ理科は要らねぇ(・_・ )ノ" ゜ ポイッ とエラそうに語る私に、
その生物の先生がボソッと、

「いいか、松よ。 医=文なり、だ。文学も人の命にかかわるときが来る。」

と助言してくれたのが、20年以上経った今も忘れることなく心のどこかに残っている。
あれから40・・・いや、ン年後、偶然か、必然か、なぜか赴任する学校、学校で、
担当するのは理系男クラばかり。。。。うれしいけど(o ̄ー ̄o) ムフ
国語・・・特に、古典なんて意味ねぇー!とばかりテンション下げまくりの生徒たちに私は
何度となく生物の先生の言葉を引用していた。
確かに、医師で作家である人は多い。

その後、本当に医師になろうとしている者もいれば、研究者になったものもいれば、
いわゆる理数系の職業現場でがんばっている卒業生もいる。
でも、一番この言葉が今生きているなぁと実感しているのは、きっと誰よりも私だと思う(^▽^;)

卒業生には負けないぞ。


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コメント 2

bonn1979

初めておじゃまします。
私のブログの方へコメントいただきありがとうございました。

BMをありがとうございました。
*すぐに老子からとったタイトルを元のに戻してしまいました。
初めて2年近くですが、毎週のようにやめてしまおう
と考えてきました・・

貴ブログを私の方のBMに加えさせていただきました。

高校〈富山県。1960年卒)の国語の先生は面白かったです。
「大鏡」とか読みましたね。
で、1浪のあと、某公立大学の医学部と某大法学部に受かり
医学部の面接で入学金の関係で断念したのです。

いまの医師は、ちゃんと文学しているでしょうか?
文学どころか、日々、患者さんとの悪戦苦闘でしょうか?
by bonn1979 (2009-02-12 10:38) 

松matsu

★bonn1979さま★
こちらこそ、ようこそいらっしゃいましたヽ(*⌒∇⌒*)ノ::・'゜☆。.::・'゜★
ありがとうございます。
老子の、あのタイトル・・・なかなか良いなぁと思っていたのですが。
ワタクシの主治医殿は若いのに博識で、教員としても良い刺激を受けます。

by 松matsu (2009-02-16 22:16) 

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