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パラドックス [業務日誌]

毎日少しずつ,受験生たちの結果が出ている。
不思議なのは,生徒たちが誰も担任に知らせていないところだ。
担任が別件で電話を入れた時についでに分かるとか,私のところに連絡するくらいだから
担任にも言うてるやろうと思いきや,してなくてまたまたきまずい雰囲気になりかける(^▽^;)

ホンマ,勘弁してや(笑)

今までの学校だと,ちゃんと生徒がいつどの大学に入るかをあらかた担任が把握していて,
学年や担任に連絡を入れる。それから今まで部活や授業,個別指導などでお世話になった
先生方のところへ全ての結果が出た後に出向くように指導していたけどなぁ。
某私立女子高でさえ,そこは最低限やっていたんだけどなぁ・・・~(・・?))(((;・・)?デキナイノ?

そういうのって,社会常識というか,マナー指導だとも思うんだけど。
とてもしっかりした子がそういう指導を受けずに,社会に出て行くんだねぇ。
私は悪いけど合否に関わらず,叱りましたですよ。担任通せって・・・それでもあの子たち,弊社で
大学を一般受験する子たちって割と真面目で優等生やリーダーなのに,それを拒むというか面倒
臭がるというか・・・やはり3年間の教員との関係がここにも見えてくる。

生徒が大学入試で必死な時も飲み会している担任たちだから,どっちもどっちなのか。

さて。
現時点でMARCHは3学部2名。法政と青山。
日東駒専は専大1名+補欠1名。あとは東海大の補欠1名。まだ聞こえてこない。
というか,沢山受験していますが,皆落ちている,ということです。
ファイターズもカイ君以来滑り止めはひとまず皆「サクラサク」ですが,
本命がなかなか聞こえてきません。

一人法政に受かりました。イケメンるい君です。
法政の中でもハイレベル学部でした。彼を見ていると,弊社に限っては「逆説的戦略」が必要なの
かな,と皮肉にも思います。青学に合格した生徒や他の合格者も実はそうでした。共通するのは,皆

「学校に来ない」=「学校を当てにしない」「学校に頼らない」

もっと云うと,学校や教員に期待していない,信頼していないということでもあると思います。
学校行事や部活もあまり熱心ではない2人だったようです。青学の子は体育祭に参加しない子でした。
でも,彼が第一志望で合格したのは「教育学部」です。るい君は1,2年次学習意欲がなく,眠れる獅
子と呼ばれるくらいよく寝る子だったようです。しかも寝すぎて単位まで落としそうな勢いで,何度も三者
面談をしたとか。その時期を知らない私にとっては意外な話です。

るい君はとにかくファイターズと予備校を自分で調整しながら受験勉強をしていました。2学期後半は
授業にもこなくなり,補講だけという日もありました。一度だけ彼と話をした時,やはりかなり無理をして
いるようでした。夜中遅くまでやってるから朝起きられない,と。12月末からは体内時計を朝方にする
ように何度も指導してきましたが,るい君だけはそれがギリギリまで深夜勉強をしていたようです。
どうしてそんなに頑張るのかと聞いた時,「1年の時は全然面白くなかったけれど,2年になってバスケ
の専門の先生が来て,楽しくなった」といいます。このバスケの先生の影響が大きいようで,私はその
次に貢献しているのだとか(^▽^;)ソーデツカ。。。。

彼が信頼しているのはこのバスケの先生くらいで,あとは期待していない・・・できないというようなことも
言っていました。また予備校の先生たちの授業を受けてカルチャーショックも受けたようです。学校に
行く意味が分からない,とも。先生たちは別に嫌いじゃないけれども,信頼とかつながりとかは感じない
というのはかの,Suica姉妹も辛辣に言っていました。先日の5時間ガールズトークの女子3人も,結局
何もしてくれていなかったと口を揃えました。

彼らに返す,反論すべき言葉が私にはありません。

弊社の先生たちなりに,学年なりに頑張ってはいるのだろうけど・・・全く伝わっていないようです。
体育祭は体育祭,文化祭は文化祭,部活は部活・・・・・だから何? という感じのようです。

一直線で繋がらないんですよ,弊社は。

授業で,HRで,学年で,部活動で,学校行事で生徒たちを育むという連帯感はゼロです。
みんな好き勝手,独立採算制です。よく言えば,内政干渉しないともいえるでしょうが,酷くなっていく
一方の進路実現。進路結果。離れていく生徒たちや保護者の心。さまざまなBBSなどで生徒だけでな
く,保護者からの書き込みの悪口雑言はあながち嘘ばかりではないのかもしれない。毎年毎年同じよ
うな不平不満が書かれるというのはどういうことなのか。学校に期待していないから,公開授業しても
保護者は誰も来ない。学校行事は熱心にくるけれど,肝心な授業を見に来ない。

躾(生徒指導)はしてくれるけど,進路は期待していませんよという現れのようにも感じる。

「学校に来ない方が進路実現(合格)する」

なんて言葉が露骨に出てくるようになる前に(もうそうなっるけどw)なんとかしなければならないと思い
ます。意外と簡単なことなんだけど,ノウハウを知ろうとしないんだなぁ。ファイターズのデータを管理職
に見せたら「どんなことをすればいいのか」なんて,管理職がここへ来て聞き出してきたので「企業秘
密だから教えられない」と丁重に失笑しながらお断りした(笑)。もっと早く聞いてくれたらよかったのに。

弊社は来年度,勉強を部活の一環に組み入れるという計画を目論んでいるが,正直無理
生徒が,ではなく教員のパワー不足。
人が足らないことを言い訳にしてはならない。地方ではもっと少ない数でちゃんとやって成果が出てい
る学校はいくつもあります。信じられないのはただ知らないだけ。知ろうとしないだけです。よっぽど親
御さんの方がそういう厳しさをご存知である。教科指導が覚束なくても,進路指導くらいできるだろうと
思うのですが,結局ルイ君は法政以外は,地元の単科大学しかトライしていません。法政が拾ってくれ
たからいいけれど。しかも,彼は逡巡しています。もう1年浪人してということを視野に入れているそう
です。また単科大学も捨てがたいとまで言うのです。もう感覚が分かりません。ここまで来ると,3年間
の積み重ねですから,それが学年や担任の持っているスキルであり,パワーだということでしょう。これ
で上位層を伸ばす取り組み(勉強を部活化する)には限界があります。

3年の2学期には入ると,それまで皆勤賞モノだった子たちが来なくなるのは,弊社ではよくあることで
す。去年,学校を信じて学校で頑張った優秀な女の子は結局第一志望を合格出来ませんでした。今
年,学校に足を向けなくなった普通の子たちが第一志望の難関校に合格しています。

一人で突出して補習をやるのは,パワーとストレスを伴います。
周りの雑音に惑わされず,どこまで子どもを信じぬくか,これもまた相当なメンタルを要求されます。弊
社のスタッフにそんな強さとかそれに耐えうるメンタルがあるとは思えません。まして一人では限界が
あります。時間もありません。プライベートの時間や自分の身を削る覚悟がないとやはり難しいと言う
のが,経験上の忌憚のない実感です。

難関校に合格していく子たちとその保護者は少なくとも,自分の時間と身を削ってやっているのです。
もっと云うと予備校やトップ校の教員はそのパワーを備えているということです。結果が出なければ,
査定や人事にも関わるのですから,互いに死活問題です。

さて。
面白いあるデータをご紹介しましょう。お医者さんのつぶやきです。

九州の人口は1320万人だが、10の医学部があり、年間約1000人の医師を養成する。四国の人口
は、401万人で、4つの医学部がある。これは、人口1300万人で、11の医学部がある東京と同レベ
ルだ。
千葉・茨城・埼玉県の人口は合計1630万人だが、医学部は4つ。うち一つは防衛医大のた
め、地域医療への貢献は限定的だ。今のシステムを続ける限り、関東近郊の医師不足は解決しな
い。
(中略)千葉・埼玉県の人口の合計が、九州全体とほぼ同じである事を考えれば、両地域の教育
格差が実感
できるのではないでしょうか。
2009年の東大合格者数のトップ50に九州からは5校、合
計153人が合格していますが、千葉・埼玉からは3校で、91人しか合格していません。千葉・埼玉の高
校生が東京の進学校に通っている側面はあるにせよ、九州地区の学校がアウェーの東大受験で、千
葉・埼玉県を圧倒しているのは、笑えない。


教育格差とは,生徒の力でしょうか,保護者の力でしょうか。それとも教員の力でしょうか。
このデータはトップレベルのものですが,ヒエラルキーを想像すれば,その下の中位層や下位層もま
た自然に推察されるのではないかと思うのです。

奇しくも関東圏は公立高校入試シーズン。
高校入試問題を見るととてもレベルが高いなぁと思います。
なのに,出口がねぇ┐( ̄ヘ ̄)┌ ヤレヤレ・・・


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