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サクラ1号 [おソ松☆Babies]

最初の第一志望合格は,まさかまさかのカレでした☆

彼はおソ松ファイターズ入団が遅かった選手である。
他選手より遅かったのは,部活動と弊社行事,そしてアホで大バカな推薦入試に奔走&翻弄されていたからだ。センター特講が始まってすでに2週間以上経った頃に,入団した選手である。

しかし,その後のカレは全く揺るがなかった。
第一志望も,お調子者の性格も(笑)

そう。
ファイターズ牽引の立役者,ちっちゃい巨人“カイ”くんである。
見事に第一志望大学の教育学部に,
一般入試で合格しました(^-^)//""ドンドンパフパフ

不況になると資格モノの学部学科に倍率がでます。
従って,文系理系に限らず教育学部はおのずとどの大学も狭き門になるのです。
カイ君の夢は“小学校教員”
そして志望大学も出会った時にはすでに決まっていました。
地元で通える範囲でとはいうものの,最初の段階でのカイ君の実力と目標の間には大きな隔たりがあり,到底実現不可能だろうというレベルでした。周りの評価も「あれだけ部活や行事にのめり込んで,評定平均もギリギリってところで推薦もどうだろう」というものでした。私はずっと生徒たちにもアホで大バカ推薦で入学してもしんどいだけだ。学力に自信のない子は一般入試で勝負しろ!と云っていました。しかし,頑固一徹のカイ君はAO推薦のためのエントリーシート作りに3ヵ月費やしました。今思ってもこの3ヶ月はちょっと勿体無かった。彼が提出1週間前に持ってきた志望理由書は惨憺たるものだったのです。私はいつもの通り,これまで通りの指導をしたのですが・・・・・まさかこの惨憺たるソレが,すでに担任のテコ入れが十二分に入っているとは・・・・つゆ知らずだったのです(ーー;)オソルベシ

全く・・・・なンにも云わないんだから・・・・バカちんっっ。
あやうく,担任との間に冷たい空気が流れるところでしたよ( -.-) =з
それでも,彼は私のところへ平然とやってきて指導をしてくれといいます。
もう恐い恐いったらありゃしない(汗)
私は彼を図書館に連れて行き,そこでこっそり指導しました。

でも,やっぱり時間が足らなかった。

それを指導の中でカイ君自身も感じてきたのでしょう。
最後には「せんせー,オレ バカで大バカ入試ダメでも凹まないからー また教えてよー」
そして1週間後,カイ君は大声で定期考査前の職員室入口で

「M先生(担任)~!! 推薦落ちましたー!!」

「松せんせー!! アホで大バカ推薦落ちましたぁ!!講習今日から行きまぁす♪ ヨロシク~!!」

と叫びよりました(´ρ`)
こうなったら,コッチも責任があります。私は覚悟の上で答えました。
「よーし 分かったー 15:30からだよー 勉強道具忘れるなよー」
と叫び返すしかございません。
でも,その日からです。カイ君の快進撃のスタートは(笑)

それにしても決断が遅い。

これが私の最初の印象です。それでも,現実を上回るカイ君の「小学校教員になりたい!!」という気持ちの強さと本気と真剣さは,最終的にカイ君自身の世界を動かした,と私は確信しています。ゆるぎない彼の思いはきちんと言葉にしていたし,行動にも矛盾がなく,そして結果を出しました。ココ結構大事だと思います。

とにかく落ち着きがなく,お喋りで,でも彼には知的好奇心がありました。
私はこれが最終武器だと思いましたので,彼のお調子者ぶりをあまり叱らずに,軽くかわしながら,のらりくらりと指導してきました。もともとほっておいても自分でホイホイやってしまう子です(^▽^;) ただ,この意欲や関心が萎えてしまったり,なくなってしまうと恐いなぁという懸念もあったので,ストーカーちっくな観察と声かけだけは絶えずしていました。

とにかく彼は自分の目標にしつこいくらいに貪欲でした。まず学校や講習をサボらない。つまり,基本の生活(ルーティンワーク)を守っていました。

インフルで皆が別の意味で怯えている中,彼は普通の風邪を引き、ゲホゲホ云いながらもマスク姿で年末の講習にやってきよりました(笑)周りの選手たちが彼の姿にドン引きして「ヤメテー」「帰れー」「休めー」というあたたかくも厳しい声の中,1日休んだだけであとはほっとんど参加しています。来なくてもいい科目の時も教室の後ろでずっと自習。前ではバカ話に花を咲かせると必ず絡んで怒られるカイ君。自習の意味ないから,図書館とかに行ったほうがいいんじゃない?と云っても,彼は「雰囲気を忘れたくない」と講習の階段教室に居続けました。

一方で,不安要素が最後まで抜けなかったのも確かです。
最初は「現代文・古文・漢文全部要る」と言い張って,12月まで講習を受けていたのに,ある日突然,「要らなくなったので,現代文だけ参加です」とメールしてきました。もぉ・・・・っ!!と,ちょっと私もキレ気味に不安を抱きました。でも,なんかヤルんじゃないかっていう恐い期待も同時に芽生えていました。なぜかというと,要らなくなったとはいえ,12月まで続けていた古文と漢文は確実に力をつけていたからです。それでも到底第一志望には及ばず,ただ古典学習は功を奏するので,ムダにはなりません。言葉だけだと誰も信じませんが,結果的にこれは彼をして証明されたようなものです。

その後のカイ君は,驚くほど伸びていきました。いつも小さな集団の中でさえ,模試をしてもドベでした。0点を何度もたたき出してもいます。11月半ばまでかなり低空飛行を続けていましたが,あくまでも相対評価内でのことです。だからなのか,それを知ってか知らずか,それとも・・・それでもカイくんは全く動じなかったのです。時間があると教壇に立っては

「あ゛~!早くカイ先生って呼ばれたーい!!」

「授業してぇーーーーーっ」

などと当時,無謀なことをのたまっていました・・・私のコトを「松さん」とか,カノジョでもないのに下の名前で呼び捨てにしていたくせに,です(笑)。それくらい彼の思いは学力以上に膨らみ続けていました。あまりに公明正大に自分の目標を語る彼を見て,かつてプロ野球選手になった卒業生を思い出しました。彼もまた1年生の時にクラスのみんなの前で

「自分は高校卒業したらみんなと違ってプロ野球選手になるんで,みんなは大学受験頑張って」

と云いはなったのです。そしてそれを現実にして,今も二軍だけど某プロ野球選手として頑張っています(^▽^;)

この生徒とカブった時点で,私はどこかで根拠のない確信をもっていたのかもしれません。以前,ブログでカイ君のことは責任持って進路を実現させると私は豪語して以来,正直ヤバイと思っていました。何が恐いって・・・同僚X氏のリアクション&コメントです(爆)と,とりあえずサクラ1号でまずはお許しください(T-T*)フフフ…

軌道修正φ( ̄∇ ̄o)ゞ
で,いつもドベだったカイ君がじわりと頭角を現してきたのは11月末。そろそろセンター試験のカウントダウンが聞こえてくる頃だった。本当にじわりじわりと迫ってきました。気がつくと,トップ賞でスタバグッズをGet!するまでになっていました。年末年始にはSuica姉妹やルリちゃんたちエース級を脅かすまでになっていたのです。これには驚きました。彼の受験科目は苦手の英語をはじめ,現代文,地理。予備校の模試ではいつもD判定。なかなかC判定が出てくれず,私は別の覚悟をしかけてもいました(;´Д`A ```

そして,センター試験。
カイ君はやっぱりすごかったのです。途中で勉強をやめたはずの「古典2科目」を解いていたのである。80分フルに現代文に費やせばいいのに・・・理由を聞くと「ひまぷーだったから」と言いながら,「18点」「21点」というなんだかそこそこの点数を取っていたのでさらにびっくり。ちなみに現代文2科目で58点という底辺ではない,彼の第一志望には申し分のない結果でした。

さらにセンター試験後も集中力は途切れません。
この辺りは国立理系志望の卒業生の姿とカブり,松っつぁんはまたまた夢を見そうになりました。とはいえ,センター後はファイターズも三々五々,個別指導体制になりましたので,カイ君の姿はあまり見ることがなかったのですが,彼はひそかに沢山受験活動に勤しんでいたようなのです。

久しぶりに会ったのは,つい先日。卒業式のイベント練習で3年生が登校する日です。
担任からは受験のために欠席と聞いていたのに,午後カイ君がいるのです。
カイ君曰く「受験午前中で終わったしー」
松応ふる「アホか!明日明後日もアンタ受験やんか!! 何してんねん!!」
カイ君さらに曰く「だってみんなと会いたかったんだもん イベント練習したかったしー」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・絶句・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

彼のお受験はこれだけなのに(と思っていたのは担任と私だけ)。
明日も受験で,明後日も受験なのに・・・・・なじぇ?(w_-; ウゥ・・・・・オソルベシ・・・・・・・・・・・


そして,この週末。
ようやく「サクラサク」の報告第1号がまさかカイ君から来るとはねぇ。

しかも。
こっそりもらった調査書使って,T京大やら,Y濱T蔭大の教育も受験して全部合格してやんの。
全く・・・・・・・・・・・・・・・・・もぉっ v(T▽T)v


嬉しすぎて涙も出てきやしないっっっ

こんなテイですが,喜んでやってください。
そして,彼を通して何か感じて動いてくれる生徒がひとりでもいたら幸甚。

カイ君。おめでと。
親に感謝しようね。私も,ありがとね。

あーんど,説教待ってるからね(爆)( ̄○ ̄)( ̄о ̄)ボケ!


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kimonobito

目標をしっかりと定めた者は強い!
鉄の意志と努力が、不可能を可能にする。
素質はあったのだろうけど、
いやいや、会社におけるモチベーションと実は、共通点があるのです。

先生、ご指導活動、お疲れ様でした!
なんか、かっこいいですね~。
「熱血お姉さん先生~!」
by kimonobito (2010-02-14 18:07) 

sakochi

うれしいですね!
過程があるからこそ、本人と先生にとって貴重な結果として受け止められるのでしょうね。カイ君の一生の糧になると信じています!!
by sakochi (2010-02-15 18:23) 

松matsu

【kimonobitoにーさん】
いやはや,キレイなお姉さんという年齢では・・・「キレイ」ってゆってない?!( ̄ー ̄?).....失礼。。。
カイ君を皮切りに・・・とはいきません。現在停滞中です(苦笑)。
来週辺りからぞくぞくと・・・かなぁ・・・
by 松matsu (2010-02-20 20:24) 

松matsu

【sakochi姐さん】
ひとくちに過程ときいえ,やはり半年強だけでは無理があとあと祟る気が
しています(^▽^;) 1教科だけだったからなんとかおさまったのでしょうが,3年もかければ5教科くらいは人並みになるんじゃないかという気がします。でも,弊社にかぎっていえば,1教科特化させるテもありなのかな。
今後このままだとずっと全くゼロにちかいものね。
by 松matsu (2010-02-20 20:27) 

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