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The scholar may be better than the master. [おソ松☆Babies]

夏休み前から始めた特講。
延べにすると4科目で30人強のメンバーがまず減ることなく2ヶ月間続けて
来ています。つーか,なんか少しずーつ増えてるし(^▽^;) 

この2ヶ月の彼らの成長はいかに?!

漢文以外は,まずセンター試験新課程の4年分からスタート。
始めは弊社としてはいつもの通り,50点中よくて20点台。ひどくて1ケタでした[たらーっ(汗)]
特に古文は厳しかったですねぇ。1年生で学ぶ基礎がゴッソリ抜け落ちています
から,そこからのたたき上げもしつつ,センター試験のレベルと量を実感させもし
なくてはならないので,大変です。

講習の前半は問題慣れと,マーク式の解き方,考え方。設問の捉え方を中心に
進めました。入試のポイントは2つあると私は考えます。

1つは「設問と対話すること」
出題者が何を答えて欲しいのか,どんな力を受験生に求めているのかを読み取る力です。
先入観や偏見,思い込みをいかに排除し,出題者と筆者それぞれの意図を汲み取れるか。
これが客観性です。

もう1つは「情報処理能力」
限られた時間の中で,成果を残すためには残念ながらマイペースとか読み味わうなんていって
られません。昨今の入試はある意味,知識もさることながら,情報処理能力を問われているので
はないかと感じます。文章量や選択肢の文量は,普通にやってたらとても20分では足りません。
やはりそこには知識+技術が必要です。

ここをよく理解させる作業を前半戦は重きを置きました。
国語ではすべての科目に共通するポイントは常に「主語」を意識しろということです。
誰が何をしているかがわからなければ,どんな文章も俯瞰できません。

まず大きく捉えさせること。現役生にはなかなか勇気のいることです。
でもそもそも弊社選手らは崖っぷちですので,あーだこーだ言ってる場合じゃないんだよっ!って
ことで,センター入試の読み方・解き方のノウハウをみっちりやりました。

その傍ら,現代文は語彙力,古文は古文単語と和歌の修辞,敬語法,漢文は漢語と句法の音読
をサイドスタディとして課題を与えつつ,メインはとにかく新課程の4年分をやっつける!が目標で
した。もちろん、結果は散々です(笑)。

これが夏休みに入って間もない頃のファイターズ。
彼らの表情も暗かったです(笑)。
いかに何もやってきていなかったのか,今までは何だったのかを思い知らされたところで,
新課程前の過去問題や予備校の模試を解きながら,詰めていったのがお盆辺りまで。
少しずつですがじわりじわりと手ごたえを感じつつも,まだ結果に結びつきません。
ひどく嘆く選手たちに「まだちょっとしかやってないのに,これですぐに結果がでるなら,こっちの
商売あがったりだ!」とワケの分からぬ叱咤激励と,若干の差し入れを入れつつ(笑)なんとか
引っ張っていきました。

形になってきたのはお盆過ぎからです。
現代文で満点が出るようになりました。ウーン (Θ_Θ;),ちと早いな・・・心配(苦笑)。
それからはかなり選手たちの意欲も上がり調子で,2学期に入り,どの科目も半分以上の
選手が予備校の模試で30~40点台を常時叩きだせるようになりました[exclamation×2]
古文はまだもうすこし時間がかかりそうですが,敬語法や修辞法などパーツごとの強化を
加えて,再度演習に戻って試してみたいと思っています。

漢文は前述の通り,基礎がようやく終わり実践に入りましたが,いきなり40点台をたたき,
「漢文イケるかも[揺れるハート]と願ったり叶ったりのリアクションが。古文よりカンタンだという実感が
あればあとは大丈夫。だったら満点とらなくちゃ!という欲を持ち始めています。
音読法,おそるべし。

チームとしてのまとまりも出てきました。
今では臆することなく,自分の答えや点数を互いに交換し合っています。
2学期からは満点を取れば“おまもり”を,その日のトップ者には高級?スイーツのご褒美が
与えられるとあって,ヤル気もまた加速してきた模様です。

たまに,0点だったという子もまだいます。
でも,実は一度はとっておいたほうがいいのです。下手に1ケタとか10点台より,0点を真剣勝負
して,この1年のうちに一度はとることをオススメします。決して悪い方へは転がらないのです。
中途半端な点数の方がかえって厄介なのです。

当面2学期中盤は古典に力を入れます。
現代文はあとはもう自分との闘いです。あまり解説しすぎると自宅で復習しなくなるので
腹八分の解説に留め,ポイントの確認に終始しています。満点も確かに大切ですが,
常時,浮き沈みなく35点前後をキープさせることです。

問題や,その日によって良かったり悪かったりというのはまだ「力」が定まっておらず,
本人も精神的にもしんどいはずです。得て不得手などというカタゴリーを生徒たちの中に
作らせないことです。

現代文を指導していて思うのですが,本文が分かりやすい,読解しやすいものほど点数は低く,
全く理解できない,ワケわからんっっとお手上げのような文章ほど,意外と点数を取っている所
に1つの特徴が現れているのです。「本文と自分との距離」です。分かりやすいと近づきすぎて,分かった気になるので,そこには先入観が入りやすい。でも,難しすぎると距離が離れていくの
で,間違った選択肢を見つけやすく,順当に消去法で解答することができるのです。

難しい文章になると,生徒たちの方が分かっていたりしててドキっとさせられることがこのところ
多くて,嬉しい悲鳴です。でも,それでもこれはあくまでも練習であって本番じゃないんですよね。
本番の精神状態は今の生徒たちにはイメージできません。できるだけ挫折を味わわせて,考えさせて悩ませて,それでも自分の意志を貫かせたいと思っています。

耐えられるかなぁ・・・あの子たち(^▽^;)
クリスマスも年末も年始も,ファイターズにはありません。


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